No. シェリーちゃん
こんにちは、獣医師の安藤です。
普段皆様の大事なご家族であるわんちゃん、猫ちゃんを診させてもらっている立場ですが、私たちにも皆様と同じように大事な家族がいます。
今回は趣向を変えて、うちの子の紹介をしてみようと思います。
今までのためになるトークとは違い、肩の力を抜いてみてもらえると幸いです。
キジトラの女の子、シェリーです。
ちなみに、キジトラは野生の中でみつかりにくい保護色で、猫の先祖種はキジトラ柄しか存在しませんでした。
キジトラをベースに突然変異で様々な色や柄が生まれたそうです。
シェリーちゃんはご飯を食べるのを見守ってほしい、甘えん坊な子です。
冷蔵庫を開けると必ずご飯かおやつをもらえると思って、走ってきます。
少し控えめな後ろ足と鍵しっぽがチャームポイントです。
かわいいですね♡
そんなかわいいシェリーちゃんですが去年の冬に膀胱炎になり、最近寒くなってきて血尿が出てしまいました。
我が子から血尿が出ると、焦りますね。
私も見た瞬間叫びました。
猫の血尿は細菌性膀胱炎、結石症、腫瘍だけでなく、ストレスなどから起こる特発性膀胱炎で出ることもあります。
特発性膀胱炎の原因としては精神的・身体的ストレスが多く、多頭飼育やトイレの数が足りない、怖がりな性格、来客があると隠れてしまう性格、水分摂取量が少ない、あまり活発に動かない状況などが考えられています。
猫はとても繊細でちょっとした環境変化にもストレスを感じやすい動物なのです。
診断は尿検査や腹部レントゲン検査、腹部超音波検査などで他の病気を除外していきながら進められます。
治療は食事環境の改善やトイレの形・砂の変更、飼い主さんとの触れ合いを増やすなど多面的な環境改善や、食事療法、鎮痛剤治療、ストレス軽減効果が期待されるサプリメント、などが行われます。
当院でも寒くなったこの頃、わんちゃん、ねこちゃんのおしっこトラブルが増えてきたように感じます。
ヒトも動物も暖かくしてこの冬を乗り越えましょうね!